お茶の産地|宮城県

宮城のお茶|茶らぼ
主なお茶の銘柄
  • 桃生茶(ものうちゃ)
目次

宮城県のお茶について

概要・データ

宮城県のお茶の生産は、江戸時代から始まり、藩政時代には仙台領における贈答品として利用されました。主要産地は黒川郡と桃生郡で、特に桃生郡での生産が盛んです。近年、宮城県では「桃生茶」として知られる茶の栽培が再興されました。この地域の気候条件は、茶の生育に適しており、北上川からの霧と寒冷な気候が茶の特徴的な風味を生み出しています。現在、桃生茶は品質が高く評価され、多様な品種が栽培されています。生産量は少ないですが、手摘みによる丁寧な製造方法が特徴です。

宮城県のお茶の年間生産量は令和2年農林水産省作物統計による、荒茶生産量は約1トンで、全国順位は35位です。

農林水産省:作物統計より

宮城県のお茶の歴史

宮城県のお茶は、藩政時代から栽培されており、主に藩主の贈答品として使用されていました。江戸時代には、仙台藩の政策により茶の生産が促進され、茶畑の分布と年貢が記録されています。宮城県の茶は、気候条件のため一般的な茶の生産地域より北に位置していることが特徴です。明治時代以降、茶の栽培は衰退しましたが、昭和33年頃から桃生郡で再興され、現在は「桃生茶」として知られています。この地域の茶は、風味がまろやかで、北上川からの霧と寒冷な気候が特徴的な味を生み出しています。

参照:地方茶

宮城県のお茶の銘柄

桃生茶(ものうちゃ)

引用:JAいしのまき

桃生茶は、宮城県桃生地区で生産されるお茶で、その豊かな風味と繊細な香りが特徴です。この地域の気候と土壌条件が、桃生茶の品質を高める重要な要素となっています。

「桃生茶」はふくよかな香りと苦みの少ない、まろやかな味わいが特徴です。

宮城県の気候と北上川の朝・夕の霧によって育まれ、日本最北限のお茶として誕生し、伊達政宗が殖産振興で茶葉の栽培を奨励して以来の歴史を誇ります。日本の多くの地域では、立春から88日目に茶摘みをするのが一般的ですが、同園では108日目に行うため「百八茶」とも呼ばれます。

「やぶきた」など数品種を1・5㌶の茶畑で栽培。6月中旬頃からJAいしのまきの直売所「ふれあいいちば菜花」や石巻市桃生町物産観光協会などで販売されています。

参照:「桃生茶」摘み取り始まる

宮城県のお茶の品種・製法

宮城県で生産される桃生茶は、地域特有の品種と製法によってその特徴が形成されています。この地域では、温暖な気候と豊かな土壌を最大限に活かす栽培方法が採用されており、これがお茶の風味と品質に大きな影響を与えています。桃生茶の製法は、伝統的な手法に基づいており、特に茶葉の発酵や乾燥のプロセスが、その独特な風味を生み出す重要な要素となっています。また、宮城県のお茶生産者は、環境に優しい栽培方法を採用することで、持続可能な農業を実践しており、これが地域の自然環境を保護し、高品質なお茶を提供する基盤となっています。

日本茶の産地まとめ

日本全国のお茶の産地を紹介しています。都道府県のリンクから詳細記事を読むことができます。

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日本茶の産地一覧
北海道青森県岩手県宮城県秋田県
山形県福島県茨城県栃木県群馬県
埼玉県千葉県東京都神奈川県山梨県
長野県新潟県富山県石川県福井県
岐阜県静岡県愛知県三重県滋賀県
京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県
鳥取県島根県岡山県広島県山口県
徳島県香川県愛媛県高知県福岡県
佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県
鹿児島県沖縄県

日本茶の銘柄まとめ

茶らぼでは、全国の日本茶銘柄の一覧をまとめています。

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都道府県のリンクから詳細記事を読むことができます。

都道府県府県銘柄銘柄|生産地名(地域)からの呼称
北海道--
青森県-黒石茶
岩手県-気仙茶、陸前茶
宮城県-桃生茶
秋田県-檜山茶
山形県-庄内産茶
福島県--
茨城県-茨城茶、猿島茶、奥久慈茶、古内茶
栃木県-鹿沼茶・黒羽茶・(須香川茶)
群馬県--
埼玉県狭山茶狭山茶、河越茶(川越茶)、秩父茶、児玉茶
千葉県-佐倉茶、八街茶(やちまたちゃ)
東京都狭山茶東京狭山茶
神奈川県足柄茶足柄茶
山梨県-南部茶
長野県 -伊那茶、赤石銘茶
新潟県村上茶村上茶
富山県富山茶バタバタ茶(黒茶)
石川県-加賀棒茶、中居茶
福井県--
岐阜県美濃茶美濃白川茶、揖斐茶、恵那茶、下呂茶、津保茶、郡上番茶
静岡県静岡茶静岡茶、川根茶、天竜茶、本山茶(ほんやまちゃ)・玉露本山茶、掛川茶、沼津茶、牧ノ原茶、春野茶、富士茶、裾野茶、朝比奈茶・朝比奈玉露、安倍茶、清水のお茶、朝比奈、岡部茶・玉露岡部茶、藤枝茶、志太茶、榛原茶、島田茶、金谷茶、さがら茶、御前崎茶、菊川茶、小笠茶、袋井茶、磐田茶、遠州森の茶、浜松茶、足久保茶、両河内茶(りょうごうちちゃ)、庵原茶(いはらちゃ)、梅ヶ島茶、榛原茶(はいばらちゃ)、みくりや茶、渋川茶、井川茶、新山茶、水窪茶(みさくぼちゃ)
愛知県-西尾茶、西尾の抹茶・新城茶、豊橋茶、三河茶、足助寒茶(あすけかんちゃ)
三重県伊勢茶伊勢茶、度会茶(わたらいちゃ)、 飯南茶、鈴鹿茶、大台茶、亀山茶、水沢茶(すいざわちゃ)、美杉茶、香肌茶、伊賀茶、菰野茶、石榑茶(いしぐれちゃ)、芸濃茶、越賀茶
滋賀県近江茶朝宮茶、政所茶、土山茶、水口茶
京都府宇治茶宇治茶、和束茶、綾部茶、両丹茶、京番茶
大阪府--
兵庫県-丹波茶、母子茶(もうしちゃ)、朝来みどり、やしろ茶、あさぎり茶
奈良県大和茶大和茶、月ヶ瀬茶、福住茶、柳生茶、山添茶
和歌山県-色川茶、川添茶、音無茶
鳥取県-鹿野茶、智頭茶・日干し茶
島根県-島根茶、出雲茶、伯太茶・伯太番茶、大東茶・大東番茶、唐川番茶、(島根茶)
岡山県-岡山茶、美作茶、海田茶、武蔵番茶、富原茶、作州番茶
広島県-世羅茶
山口県山口茶山口茶、小野茶
徳島県-阿波茶、阿波晩茶、寒茶、相生緑茶、歩危茶
香川県香川茶香川茶、高瀬茶
愛媛県-愛媛茶、新宮茶、久万茶、鬼北茶、宇和茶
高知県土佐茶土佐茶、四万十茶
福岡県福岡の八女茶八女茶、星野茶
佐賀県嬉野茶嬉野茶、唐津茶
長崎県嬉野茶長崎茶、彼杵茶、世知原茶、ごとう茶
熊本県くまもと茶熊本茶、矢部茶、泉茶、相良茶、鹿北茶、水俣茶、岳間茶
大分県-大分茶、邪馬渓茶、因尾茶、さつき茶、津江茶
宮崎県宮崎茶宮崎茶、都城茶、日向茶、延岡茶、五ヶ瀬釜炒茶、高瀬穂釜炒茶
鹿児島県かごしま茶鹿児島茶、種子島茶、屋久島茶、さつま茶、宮之城茶、ひおき茶、まつもと茶、知覧茶、枕崎茶、霧島茶、財部茶、曽於茶、末吉茶、志布志茶、有明茶、かのや茶、田代茶、大根占茶、種子島茶、みぞべ茶、えい茶
沖縄県沖縄茶、やんばる茶

日本茶の品種一覧

日本茶の品種についてもっと知りたいという方は日本茶の品種一覧をご覧ください。

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この記事を書いた人

日本茶発見メディア茶らぼ編集部

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