- 熊本茶(くまもとちゃ)
- 矢部茶(やべちゃ)
- 泉茶(いずみちゃ)
- 相良茶(さがらちゃ)
- 鹿北茶(かほくちゃ)
- 水俣茶(みなまたちゃ)
- 岳間茶(たけまちゃ)
熊本県のお茶について
本記事の情報は、下記サイトを参考にさせていただいています。
概要・データ
熊本県は、全国で4番目の栽培面積(1610ha)を誇る有数の茶産地です。平野や山、それに水に恵まれ各産地で特色のある美味しいお茶が作られています。
茶種としては普段よく目にする煎茶、そして九州独自の蒸し製玉緑茶と釜入り茶の3茶種が主に生産されています。特に玉緑茶は全国の生産量の1/4を誇っています。
熊本県は、温暖な気候と豊かな自然環境を活かして、多様な種類のお茶を生産しています。熊本茶をはじめ、矢部茶、泉茶、相良茶、鹿北茶、水俣茶、岳間茶など、地域ごとに特色のあるお茶が栽培されており、その品質の高さで知られています。
熊本には、ご当地キャラクターで人気のくまもんもいるので、県産茶とコラボする姿も見られます。
熊本県のお茶の歴史
熊本県でのお茶の栽培は古くから行われており、それぞれの地域が独自の歴史と文化を持ちます。特に矢部茶や泉茶は、その歴史が深く、伝統的な製法を守りながら現代に受け継がれています。熊本県のお茶は、江戸時代からの伝統と、革新的な製法の融合により、独特の風味と品質を築いてきました。
熊本県のお茶の銘柄と産地
中山間地域を中心に広く栽培されており、特に蒸し製玉緑茶(グリ茶)の生産量は全国屈指です。煎茶は球磨、菊池、芦北地域で生産され、釜炒り茶は山都町や天草市で特徴的な「釜香」香りのお茶として知られています。最大の産地は人吉・球磨地域で、相良村には大規模な茶団地があります。山鹿市や菊池地域もお茶の名産地です。健康志向や安全志向に対応し、有機栽培茶やGABA成分を高めたギャバロン紅茶、低カフェイン茶などの生産が進められています。山都町、吉無田高原(御船町)、美里町、益城町も産地として知られ、水俣市は早出しと紅茶の産地として有名です。
熊本茶(くまもとちゃ)
熊本茶は、熊本県全域で生産される代表的なお茶です。このお茶は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた環境で栽培され、深い味わいと香り高い風味が特徴です。
矢部茶(やべちゃ)
矢部茶は、熊本県矢部地域で生産されるお茶で、独特の甘みと香りが特徴です。この地域の特有の気候と土壌が、茶葉に独特の風味を与えています。
泉茶(いずみちゃ)
泉茶は、熊本県泉地域で生産されるお茶です。この地域の清らかな水源と肥沃な土壌が、茶葉に特有の深みと旨味をもたらしています。
相良茶(さがらちゃ)
相良茶は、熊本県相良地域特有のお茶で、その生産地域の自然環境が生み出す、豊かな香りとまろやかな味わいが魅力です。
鹿北茶(かほくちゃ)
鹿北茶は、熊本県鹿北地域で生産されるお茶で、柔らかな風味とすっきりとした後味が特徴です。この地域の気候が茶葉に独特の特性を与えています。
水俣茶(みなまたちゃ)
水俣茶は、熊本県水俣地域で生産されるお茶で、独特の甘みと香りが特徴です。清らかな水と豊かな自然が、高品質な茶葉を育てます。
岳間茶(たけまちゃ)
岳間茶は、熊本県の山間部で生産されるお茶で、強い旨味と深い香りが特徴です。山間の気候と土壌が、このお茶独自の品質を生み出しています。
熊本県のお茶の品種・製法
熊本県では、特に「ゆたかみどり」や「さえみどり」といった品種が人気で、これらは温暖な気候と豊かな土壌の中で育てられ、独特の甘みと香りを持っています。
熊本県の地域団体商標されている日本茶の銘柄(地域ブランド)
商標登録第5697711号 くまもと茶(くまもとちゃ)
- 熊本県経済農業協同組合連合会(熊本県熊本市中央区南千反畑町3番1号)
- 熊本県茶商業協同組合(熊本県熊本市中央区京町本丁6-51)
「くまもと茶」は、熊本県で生産される日本茶の地域団体商標です。
熊本県は全国第7位の栽培面積を誇る茶産地で、平野や山間地、豊かな水資源に恵まれた地形で美味しいお茶が作られています。くまもと茶には、煎茶、九州独特の蒸し製玉緑茶、釜炒り茶などが含まれており、特に玉緑茶は全国の生産量の1/4を占めるほどです。
商標登録第6479129号 球磨茶(くまちゃ)
- 球磨地域農業協同組合(熊本県球磨郡錦町大字一武2657番地の4)
「球磨茶」は、商標登録第6479129号として登録された地域団体商標で、熊本県球磨地方(人吉市、錦町、あさぎり町、球磨村、相良村、多良木町、湯前町、水上村、五木村、山江村)で生産された茶です。
球磨地域で10日以上被覆栽培された蒸し製玉緑茶のことを「球磨茶」と呼びます。
被覆栽培とは、茶の品質向上のために行われる栽培方法で、新芽育成期に寒冷紗等の遮光資材を被せ、一定期間遮光栽培をすることで、葉色の向上、うま味(テアニン等の遊離アミノ酸)の増加、苦渋味(カテキン類)が低下するといった効果があります。
玉緑茶(たまりょくちゃ)とは、勾玉のような特有の形から「ぐり茶」とも呼ばれ、この蒸し製玉緑茶が球磨茶の茶種になります。
日本茶の産地まとめ
日本全国のお茶の産地を紹介しています。都道府県のリンクから詳細記事を読むことができます。
日本茶の銘柄まとめ
茶らぼでは、全国の日本茶銘柄の一覧をまとめています。
都道府県のリンクから詳細記事を読むことができます。
都道府県 | 府県銘柄 | 銘柄|生産地名(地域)からの呼称 |
---|---|---|
北海道 | - | - |
青森県 | - | 黒石茶 |
岩手県 | - | 気仙茶、陸前茶 |
宮城県 | - | 桃生茶 |
秋田県 | - | 檜山茶 |
山形県 | - | 庄内産茶 |
福島県 | - | - |
茨城県 | - | 茨城茶、猿島茶、奥久慈茶、古内茶 |
栃木県 | - | 鹿沼茶・黒羽茶・(須香川茶) |
群馬県 | - | - |
埼玉県 | 狭山茶 | 狭山茶、河越茶(川越茶)、秩父茶、児玉茶 |
千葉県 | - | 佐倉茶、八街茶(やちまたちゃ) |
東京都 | 狭山茶 | 東京狭山茶 |
神奈川県 | 足柄茶 | 足柄茶 |
山梨県 | - | 南部茶 |
長野県 | - | 伊那茶、赤石銘茶 |
新潟県 | 村上茶 | 村上茶 |
富山県 | 富山茶 | バタバタ茶(黒茶) |
石川県 | - | 加賀棒茶、中居茶 |
福井県 | - | - |
岐阜県 | 美濃茶 | 美濃白川茶、揖斐茶、恵那茶、下呂茶、津保茶、郡上番茶 |
静岡県 | 静岡茶 | 静岡茶、川根茶、天竜茶、本山茶(ほんやまちゃ)・玉露本山茶、掛川茶、沼津茶、牧ノ原茶、春野茶、富士茶、裾野茶、朝比奈茶・朝比奈玉露、安倍茶、清水のお茶、朝比奈、岡部茶・玉露岡部茶、藤枝茶、志太茶、榛原茶、島田茶、金谷茶、さがら茶、御前崎茶、菊川茶、小笠茶、袋井茶、磐田茶、遠州森の茶、浜松茶、足久保茶、両河内茶(りょうごうちちゃ)、庵原茶(いはらちゃ)、梅ヶ島茶、榛原茶(はいばらちゃ)、みくりや茶、渋川茶、井川茶、新山茶、水窪茶(みさくぼちゃ) |
愛知県 | - | 西尾茶、西尾の抹茶・新城茶、豊橋茶、三河茶、足助寒茶(あすけかんちゃ) |
三重県 | 伊勢茶 | 伊勢茶、度会茶(わたらいちゃ)、 飯南茶、鈴鹿茶、大台茶、亀山茶、水沢茶(すいざわちゃ)、美杉茶、香肌茶、伊賀茶、菰野茶、石榑茶(いしぐれちゃ)、芸濃茶、越賀茶 |
滋賀県 | 近江茶 | 朝宮茶、政所茶、土山茶、水口茶 |
京都府 | 宇治茶 | 宇治茶、和束茶、綾部茶、両丹茶、京番茶 |
大阪府 | - | - |
兵庫県 | - | 丹波茶、母子茶(もうしちゃ)、朝来みどり、やしろ茶、あさぎり茶 |
奈良県 | 大和茶 | 大和茶、月ヶ瀬茶、福住茶、柳生茶、山添茶 |
和歌山県 | - | 色川茶、川添茶、音無茶 |
鳥取県 | - | 鹿野茶、智頭茶・日干し茶 |
島根県 | - | 島根茶、出雲茶、伯太茶・伯太番茶、大東茶・大東番茶、唐川番茶、(島根茶) |
岡山県 | - | 岡山茶、美作茶、海田茶、武蔵番茶、富原茶、作州番茶 |
広島県 | - | 世羅茶 |
山口県 | 山口茶 | 山口茶、小野茶 |
徳島県 | - | 阿波茶、阿波晩茶、寒茶、相生緑茶、歩危茶 |
香川県 | 香川茶 | 香川茶、高瀬茶 |
愛媛県 | - | 愛媛茶、新宮茶、久万茶、鬼北茶、宇和茶 |
高知県 | 土佐茶 | 土佐茶、四万十茶 |
福岡県 | 福岡の八女茶 | 八女茶、星野茶 |
佐賀県 | 嬉野茶 | 嬉野茶、唐津茶 |
長崎県 | 嬉野茶 | 長崎茶、彼杵茶、世知原茶、ごとう茶 |
熊本県 | くまもと茶 | 熊本茶、矢部茶、泉茶、相良茶、鹿北茶、水俣茶、岳間茶 |
大分県 | - | 大分茶、邪馬渓茶、因尾茶、さつき茶、津江茶 |
宮崎県 | 宮崎茶 | 宮崎茶、都城茶、日向茶、延岡茶、五ヶ瀬釜炒茶、高瀬穂釜炒茶 |
鹿児島県 | かごしま茶 | 鹿児島茶、種子島茶、屋久島茶、さつま茶、宮之城茶、ひおき茶、まつもと茶、知覧茶、枕崎茶、霧島茶、財部茶、曽於茶、末吉茶、志布志茶、有明茶、かのや茶、田代茶、大根占茶、種子島茶、みぞべ茶、えい茶 |
沖縄県 | 沖縄茶、やんばる茶 |
日本茶の品種一覧
日本茶の品種についてもっと知りたいという方は日本茶の品種一覧をご覧ください。