突然ですが、あなたは水出しの緑茶を飲んだことがありますか。
普段飲んでいる冷たいお茶は、おそらくお湯で淹れたものを氷や冷蔵庫で冷やしたものではないでしょうか。
コーヒーに水出しがあるように、緑茶にも水出しがあります。
実は、緑茶は熱いお湯で淹れるか、冷たい水で淹れるかで、味が全然違う飲み物なんです。水出しはお茶の成分が出てきて、飲めるようになるまでの時間がかかるため、お店などではあまり置いてませんが、お家で簡単に作れるので、非常におすすめです。
今回は、素人でもできる美味しい水出し緑茶の淹れ方を解説します。
素人でもできる水出し緑茶の作り方
https://www.instagram.com/p/Bj2Ddc-nFeg/用意するもの
- お気に入りの茶葉
- 水出しに使うボトル
- ミネラルウォーター(軟水)
まず、水出し緑茶を作るためには、まずは茶葉を用意しましょう。基本的に茶葉の種類はなんでも良いですが、個人的におすすめは、以下の緑茶です。
- 知覧(ちらん)茶 鹿児島県
- 八女(やめ)茶 福岡県
知覧茶は、全国2位のお茶の産地として知られる鹿児島県、その中で特に知名度が高いブランドです。独特な深むし製法で急須に入れたときの水色は濃厚な緑色で、旨味が多く渋みの少ないのが特徴です。緑茶の種類としては、煎茶がおすすめです。
八女茶は、主に福岡県八女市・筑後市および八女郡広川町で生産される日本茶のブランドです。八女茶は高級玉露としても有名です。煎茶でも良いですが、玉露の水出しが個人的にはとてもおすすめです。
次に水出し用のボトルを用意しましょう。夏に麦茶を作る用の容器などでもいいです。ただ、水出し用は茶葉をそのまま入れる方が美味しいので、飲んだ後の茶葉を掃除しやすいものがいいです。茶こし機能や中にフィルターがついているボトルがおすすめです。
個人的には、HARIOが製造・販売しているフィルターインボトルがオススメです。
ステップ1:ボトルに茶葉をいれて、水を注ぎましょう。
ボトルに茶葉を直接いれていきます。もちろん、ティーバックの方があとあと洗いやすいですが、直接茶葉をいれたほうが、より美味しくなります。
茶葉15g
水(ミネラルウォーター軟水)750ml
茶葉の量と水の量は茶葉15gに対して、水(今回はミネラルウォーター軟水)750mlを注ぎます。水の量が多くなれば、それに合わせて茶葉の量も変えてください。ボトルの大きさに合わせて水と茶葉の量を調整しましょう。
ステップ2:水を入れたボトルを軽く振って、冷蔵庫に入れましょう
ボトルに茶葉と水をいれたら、軽く振って冷蔵庫にいれましょう。必ず振る必要はありませんが、若干浸透が早くなるでしょう。
ステップ3:冷蔵庫で3~6時間冷やして完成です
冷蔵庫で3~6時間かけて、ゆっくり茶葉の成分を引き出し、ようやく完成です。飲む前にボトルの下に沈んでいる茶葉がボトル全体に広がるまで撹拌してからお召し上がりください。
もちろん、水で短時間で抽出することも可能ですが、じっくり時間をかけて抽出することで、緑茶が持っているテアニンが多く溶け出し、甘味・旨味を味わうことができます。
水出し緑茶のポイント
お水は軟水がおすすめです。高度が高くなると香りや味が低下してしまうと言われています。
ボトルはHARIOのフィルターインボトルがおすすめ。注ぎ口の中にフィルターがセットしてあるので、作ってそのまますぐに飲むことができます。
ワイングラスなど薄いグラスで飲むと緑茶の匂いや清涼感を味わうことができます。
注意点:その日のうちに飲みましょう
お茶は生ものですので、冷蔵庫に入れていたとしても当日中に全て飲みきってしましましょう。
水出しと通常の緑茶の違い
水出し緑茶はカフェインが少ない
緑茶に含まれるカフェインは、温度が高いほど溶け出しやすくなります。そのため、水出し緑茶ではカフェインが溶け出しにくく、カフェインが少なくなります。
夜寝る前などに、リラックスしたい時など、安心して飲むことができます。
緑茶の甘味・旨味成分が多い
緑茶は温度が低いほど、甘み、旨味成分であるテアニンが溶け出しやすく、温度が高いほどカテキン類が溶け出し、苦味を感じやすいと言われています。そのため、低温で抽出した水出し緑茶は、甘味・旨味を味わうことができます。
ビタミンCも多くなる?
また、緑茶に含まれるビタミンCは、水出しすることで熱にさらされることなく抽出することができます。ただし、玉露などその栽培法によってビタミンCが含まれない種類や製法によって減少してしまうものもあります。ビタミンCを多く含むのは煎茶になります。
暑くなる季節にピッタリ
水出し緑茶は、緑茶の渋みが抑えられ、旨味と甘味が多いため、飲むと非常にリラックスできます。寝苦しい暑い夏の夜に、一杯の冷たい水出し緑茶を飲むのはいかがでしょうか。